アパート住まいのペット避難:
狭い空間での準備と工夫【2025年最新】
はじめに:
ペットオーナーにとって、もはや災害への備えは必須ですが、
特に、アパートやマンションに住む方は、「狭い部屋で防災グッズをどう収納する?」「エレベーターが止まったら?」
「ペットを連れて避難できるの?」と悩みは尽きませんよね。アパート住まいはスペースが限られ、避難ルートも複雑です。
2025年、全国の避難所の35%がペット同伴可(環境省)になりましたが、アパート特有の課題に対応した準備も必要だと思います。
この記事では、アパート住まいの方のペット避難に焦点を当て、狭い空間での準備と工夫を10のポイントで分かりやすく解説していきますよー。
①アパート住まいのペット避難:3つの課題
アパートやマンションでのペット避難には、戸建てとは異なる課題がありますよね。
<その1>
1Kや2DK(20~40㎡)では、防災グッズの置き場が確保できない問題があります。
<その2>
高層階(5階以上)では、エレベーター停止時の移動が大変になってしまいます。
<その3>
共用廊下や駐車場が狭いため、ペットを連れた避難に工夫が必要となってしまう。
解決策:
●自宅の間取り(例:1K、25㎡)と避難ルート(階段、出口)を事前に確認しておきましょう。
●自治体サイトでペット同伴出来る避難所を調べておきましょう。
●狭い空間での準備と工夫がポイント。
アパート住まいのペットオーナーが、限られたスペースで効率的に準備するための10のポイントを、具体例で解説しますね。
ポイント1:コンパクトなキャリーバッグを選ぶ!
狭いアパートでは、折りたたみが出来るキャリーバッグが最適なので準備しておく。
選び方:
犬:軽量ソフトケージ(例:リッチェル)、幅40cmほどで収納簡単です。
猫:折りたたみハードタイプ(例:アイリスオーヤマ)、高さが30cmほどなのでベッド下に収納可能です。
収納:クローゼット上段(30×40cmスペース)かベッド下が最適。
ポイント2:フードを小分けにし、省スペースで保存する。
約7日分のフードと水を、キッチンで保管しておく。
準備:
フード:ドライフードを小分け(ジップロックなどで)。例:犬5kgなら700gぐらい。
水:ペットボトル(500ml×5本)、スリムボウルを準備。
収納:キッチン棚(20×30cm)に真空パックで立てて保存する。
ポイント3:携帯トイレキットを準備する。
アパートの狭い玄関でも準備可能なトイレ用品がいいです。
準備:
猫:猫砂(500g程度)、ペットシーツ(10枚)、ゴミ袋。
犬:ペットシーツ(15枚)、折りたたみトレー。
収納:靴箱(20×20cm)を利用し小型バッグで収納。
ポイント4:省スペースの医療キット
健康管理用品をコンパクトに保管することが大事。
準備:
消毒液、包帯、爪切り。
持病薬(例:心臓薬)、ワクチン証明コピーを防水ポーチ。
収納:洗面台下(15×15cm)を利用しミニポーチに収納。
ポイント5:地震によるエレベーター停止に備えた軽量の装備を準備する。
高層階(例:7階)では、階段移動を想定します。
準備:
軽量ハーネスでペットを抱えて移動する。
飼い主用バックパックにグッズ一式(3kg以下)を入れておく。
ポイント6:避難ルートを事前に確認しておくこと。
アパートの共用廊下や階段は狭いので。事前にルートを確認しておきましょう。
方法:
最寄り避難所(例:公民館、1km)を確認、階段ルートにて移動する。
共用廊下に障害物(自転車など)があれば管理組合に事前に相談しておきましょう。
ポイント7:部屋でペット訓練を行っておく。
これは、アパート内での災害環境に慣らすために必要です。
トレーニング:
週1回5分、おやつで誘導出来るようにしておく。
室内で5分練習、騒音(YouTube「地震警報」)に慣らしておくことも重要です。
ポイント8:収納を兼ねた防災バッグの準備。
アパートの狭さを活かし、多機能バッグを準備しておきましょう。
準備:
折りたたみ出来る防災バッグ。普段は買い物バッグとして使用てOKです。
グッズ一式(フード、トイレ、医療)を3kg以下にしておく。
収納:玄関のフック(10×20cm)などに吊るすなどしておく。
ポイント9:近隣との緊急連携は大事。
アパートでは隣人と協力することが鍵になったりします。
方法:
信頼できる隣人にペットの情報(例:猫、5kg、腎臓薬)をLINEなどで共有しておきましょう。
もし可能ならスペアキーを預け、避難所ルートを伝えておく。
ポイント10:ペット保険でリスク軽減
災害時のケガや迷子に備えておく。
準備:
ペット保険(例:アニコム損保)で治療費や迷子捜索ができます。
いかがでしたか?
突然やってくる災害に、人は即座に対応できないものです。
ペットのこととなると尚更意識が向かないものです。
でも、これらの準備を事前にしておけば、愛するペットを守ることが出来ると思います!
是非参考にしてくださいね。
友人の体験談:
私の知人の話を紹介しますね。
田中(仮名)さんは1Kアパートで、3歳の柴犬「コタ」と暮らしていますが、
大きな台風が発生した際に避難を余儀なくされ、そのときの準備不足を痛感したそうです。
台風接近のニュースを軽く聞き流していた田中さん。
夜中に避難指示が出され、急いでコタを連れて避難所へ向かう準備をしたそうです。
しかし、6階のアパートでエレベーターが停止し、キャリーバッグが大き過ぎて階段移動が地獄だったとのこと。。
コタは精神的に不安になったようで吠え続け、共用廊下に置いてあった自転車にリードが絡まってしまうトラブルも有り、、
防災グッズはキッチンの奥にしまってあり、取り出すのにも10分以上かかったとか。。
これらを教訓に、週1回の階段訓練を自主的に行い、コタも落ち着いて移動できるようになったそうですよ。
アパート住まいでは、コンパクトな準備と事前のルート確認が命綱となります。
皆さんも、今すぐ準備を始めて、ペットと安全な避難が出来るようにしましょう!