
猫を飼っているご家庭では、万が一の災害に備えてトイレの準備をしておくのが大切になってきますよね。災害時には、いつもの猫砂やトイレ用品が手に入らないかもしれないし、猫のストレスを減らすためにも、しっかり準備しておきたいところです。
この記事では、猫に特化した災害時トイレ準備について、わかりやすくご紹介していきます。
猫の災害時トイレ準備が大事な理由
災害が起きたとき、猫のトイレ環境をちゃんと整えておくことは、猫の健康やストレスを考えるうえでとっても大事になってきます。環境省の調査によると、災害時の衛生管理が不十分だと、猫がストレスでご飯を食べなくなったり、体調を崩したりすると言われています。トイレ準備が必要な理由を以下にまとめてみました。
清潔さを保つ:
排泄物をきちんと処理しないと、避難所や家での衛生状態が悪くなります。
猫の安心感:
慣れたトイレ環境があると、猫のストレスが減って落ち着けるようになります。
避難所のルールに合わせる:
避難所では、ペットの排泄管理が求められます。
物資不足に備える:
災害時は猫砂やトイレ用品が手に入りにくいことがよくあります。トイレの準備をしっかりしておけば、猫ちゃんも飼い主さんも安心して避難生活を送れます。

猫のトイレストックの基本とアイテムの選び方
猫の災害時のトイレ準備では、猫砂や排泄シートを十分にストックして、代わりに使えるものも用意しておくのがポイントになります。基本的なアイテムと選び方のコツをご紹介します。
2.1 猫砂のストック
どんな種類がいいか:
固まるタイプ(鉱物系)、紙製、木製など。いつも使っている猫砂を選ぶと安心です。
どのくらいがいいのか:
1匹で1週間、約2~3kg(1日300~400g)がよいでしょう。
どんなのがいいか:
消臭力が高く、固まりやすいものが便利です。
2.2 排泄シートのストック
どんな種類がいいか:
ペット用の吸収シート(防水の裏地付き)。薄くてコンパクトなものが収納しやすいです。
どのくらいがいいのか:
1匹で1日2~3枚、7日分で15~20枚を目安にします。
どんなのがいいか:
消臭機能付きで、ペットが舐めても安全な素材を選びます。
2.3 トイレ容器
どんな種類がいいか:
折りたたみ式のトレー、使い捨てトレーなど。普段のトイレの予備とします。
どんなのがいいか:
軽くて洗いやすいものがよいです。避難所や車でも使いやすいコンパクトなデザインだとベストです。
2.4 消臭・衛生用品
どんな種類がいいか:
消臭スプレー、ウェットティッシュ、ゴミ袋でOK。
どんなのがいいか:
ペットが舐めても大丈夫な消臭スプレーや厚手のウェットティッシュがおすすめです。
2.5 アイテムを選ぶコツ
いつものものが一番:
猫が慣れている猫砂やシートを選びます。
収納しやすさ:
場所を取らないコンパクトなものにします。
清潔第一:
消臭力が高く、衛生管理がしやすいものを選びます。
手に入りやすさ:
近所のスーパーなどで買えるものが便利です。

猫の種類や暮らしに合わせたトイレストック
猫の種類や生活環境によって、トイレのストック量や種類を調整する必要があります。それぞれどんな準備がいいか、詳しくご紹介します。
3.1 短毛の猫(例:アメリカンショートヘア)
特徴:
排泄量は普通。固まる猫砂(2kg/週)で十分です。
ストック例:
猫砂:鉱物系の固まる猫砂(2kg)。
排泄シート:
15枚(防水、消臭機能付き)。
トイレ容器:
折りたたみ式トレー(1個)。
ポイント:
いつものトイレ環境を再現して、ストレスを減らしてあげましょう。
3.2 長毛の猫(例:ペルシャ)
特徴:
毛が猫砂にくっつきやすいから、紙製や木製の猫砂がおすすめです。
ストック例:
猫砂:紙製猫砂(2.5kg、毛が付きにくいタイプ)。
排泄シート:
20枚(厚手タイプ)。
トイレ容器:
使い捨てトレー(2個)。
ポイント:
毛の掃除が楽なシートや消臭スプレーを多めに準備しましょう。
3.3 猫を複数飼っている場合
特徴:
2匹以上だと猫砂の消費量が増えます(1匹あたり2kg/週)。
ストック例:
猫砂:4~6kg(2匹の場合、固まるタイプ)。
排泄シート:
30~40枚。
トイレ容器:
トレー2個、予備1個。
ポイント:
猫ごとにトイレを分けるため、容器を多めに用意しましょう。

災害時のトイレ代替品と手作りアイデア
災害時には猫砂やシートが足りなくなることがあるので、代わりに使えるものを準備しておく事も必要です。簡単な手作りアイデアもご紹介しておきます。
4.1 代わりに使えるもの
新聞紙:
吸水性があって、細かくちぎれば猫砂の代わりになります。
古タオル:
吸収力が高く、洗って何度も使えます。5~7枚を準備。
紙製パック:
牛乳パックや紙袋を細かく切って猫砂の代用にします。10枚くらい用意。
庭の土や砂:
乾燥させた土(1kg)を密閉袋に入れておきます。
4.2 手作りトイレのアイデア
新聞紙トイレ:
新聞紙を5~10cm角にちぎって、ビニール袋に詰めます。浅いトレー(例:段ボール箱の蓋)に広げて、1日1~2回交換します。消臭スプレーを一緒に使うといいです。
タオルトイレ:
古タオルを2~3枚重ねて、トレーに敷きます。吸収したらゴミ袋に密閉して、洗って再利用します。
段ボールトイレ:
段ボール箱を切り、10cmの高さに整えます。新聞紙やタオルを敷いて、簡易トイレにします。
4.3 代替品の保管のコツ
新聞紙やタオルを圧縮袋に入れてスペースを節約します。土や砂は密閉容器で湿気を防いでおきます。代替品はトイレストックとは別に、玄関近くに置いておくといいです。

自宅で猫トイレ準備を進める手順
猫の災害時トイレ準備をスムーズに進めるための手順を、わかりやすくご紹介します。
5.1 猫のトイレ習慣をチェック
いつもの猫砂の種類(固まる、紙製)、1日の使用量(300gくらい)、トイレの回数を確認します。避難のシーン(避難所、車中泊、家での避難)を考えておきます。
5.2 ストックを揃える
猫砂(2~3kg)、排泄シート(15~20枚)、消臭スプレーを買います。代わりに使えるもの(新聞紙10部、タオル5枚)を準備します。
5.3 収納を整理
猫砂を密閉袋に小分けしておきます(例:500g×4袋)。シートや代わりのものを防水ポーチにいれます。ラベルで中身をわかりやすくするといいです。トイレ容器は重ねてコンパクトに保管しておきます。
5.4 試して慣らす
新聞紙やタオルでトイレを作って、猫が使うか試してみましょう。避難所を想定して、トレーを持ち運んで使いやすさをチェックします。
5.5 定期的に見直す
3か月ごとに猫砂やシートの状態をチェックします。猫の成長や健康に合わせて、量を調整します。

実例から学ぶ:トイレ準備の注意点
トイレ準備で失敗しないために、よくあるミスと対策をご紹介します。
失敗例1: 猫砂が足りなかった
災害時に猫砂がなくなって、衛生が保てなかった。
対策:
7日分(2~3kg)の猫砂を準備しておきます。
失敗例2: 代わりのものを嫌がった
新聞紙を猫が使わず、ストレス気味になった。
対策:
普段から代わりのもので試して、慣らしておきます。
失敗例3: 匂いでトラブル
避難所で匂いが気になり、近隣から指摘された。
対策:
消臭スプレーや密閉ゴミ袋を準備しておきます。
失敗例4: ストックの場所を忘れた
慌てて猫砂が見つけられなかった。
対策:
玄関近くに決まった場所を決めて、家族で共有しておきます。

早わかり表:猫の災害時トイレ準備アイテム
アイテム | 特徴 | 数量目安 | おすすめグッズ | 価格目安 |
---|---|---|---|---|
猫砂 | 固まるタイプ、紙製 | 2~3kg(7日分) | 楽天市場 固まる猫砂 | 1,000~2,500円 |
排泄シート | 防水、消臭機能 | 15~20枚 | 楽天市場 ペットシート | 800~2,000円 |
トイレ容器 | 折りたたみ、使い捨て | 1~2個 | 楽天市場 トレー | 500~1,500円 |
消臭スプレー | ペット安全 | 1本 | 楽天市場 スプレー | 500~1,200円 |
代替品 | 新聞紙、タオル | 10部、5枚 | 家庭で用意 | 0~500円 |
まとめ:猫のトイレ準備で安心な避難生活を
災害時の猫のトイレ準備は、猫ちゃんの健康を守り、飼い主さんの負担を減らす大事な備えになります。早速以下の準備を進めていってみましょう!
・猫砂(2~3kg)、排泄シート(15~20枚)、消臭スプレーを揃える。
・新聞紙やタオルで代わりのトイレを作って、試してみる。
・3か月ごとにストックをチェックする
・失敗例を参考にしてみる。