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災害時に爬虫類ペットを守る:温度キープとケージ移動のコツ

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爬虫類は温度や湿度に敏感で、普段から環境管理に気を使っている飼い主さんも多いと思います。でも、災害で停電が起きたり、急に避難が必要になったりすると、その環境をキープするのがとても難しくなります。
この記事では、災害時に爬虫類をしっかり守るための方法、温度や湿度の管理のポイント、ケージを安全に運ぶコツをわかりやすくご紹介していきます。

災害時の爬虫類ペットの避難は大変

爬虫類は体温を自分で調整できないので、温度や湿度管理がとても重要になります。災害により飼育環境が崩れると、体調を崩したり、最悪の場合は命を落としたりするリスクがぐんと高まることになります。

1-1. 爬虫類の特徴と災害時の危険性
カメやトカゲ、ヘビといった爬虫類は、外部の温度に頼って体を動かします。最適な温度(25~35℃)や湿度(50~80%)から外れると、消化不良や呼吸器トラブル、脱皮の失敗が起こりやすくなります。地震でケージが倒れたり、台風で湿度が急変したり、洪水で水が汚れたりすると、すぐに体調が悪くなることもあります。日本爬虫両生類学会によると、災害時の環境変化は爬虫類の死亡率を30%近く押し上げるそうです。例えば、ボールパイソンは20℃以下になるとだと食べ物を消化できず、危険な状態になると言われています。

1-2. 避難の全体像
爬虫類の避難は「すぐ逃げる」と「長期間の避難」に分けられます。すぐ逃げる場合は、ケージをしっかり固定して温度を保つのが大事になってきます。長期間避難するなら、避難所や仮住まいで環境を整える必要があります。

1-3. 飼い主さんの役割
飼い主さんはペットの快適な環境をよく知っている為、停電に備えた電源確保や、移動中のストレスを減らす工夫さえ出来レア、ペットをしっかり守っていけます。

1-4. 爬虫類の種類ごとのリスク
カメ:
陸ガメ(ロシアリクガメ)は寒さに弱く、水棲ガメ(例:ミドリガメ)は水質の悪化に敏感です。

カゲ:
イグアナは低温で呼吸器トラブルを起こしやすいです。

ヘビ:
多くのヘビ(例:ボールパイソン)は湿度が不足すると脱皮がうまくいかず、皮膚トラブルを起こしやすいです。

ヤモリ:
レオパードヤモリは30℃以上が必要で、冷えると食欲が落ちてしまいます。

事前に準備しておきたいこと

災害が来る前に、ペットの安全を守る準備をしっかり整えておきましょう。ケージの強化や温度管理の道具がポイントになります。

2-1. ケージを強くする
爬虫類のケージは、災害を考えて選び直すと安心です。軽いプラスチック製やアクリル製
(例:45×30×30cm)が移動しやすいです。
地震対策には、ケージの底を滑り止めマットで固定し、蓋はロック式にしましょう。洪水が多い地域なら、底板に防水加工を施したものがおすすめです。たとえば、トカゲ用のケージは通気孔付きで湿度を調整しやすいものが良いですね。空のケージを揺らしてテストし、ペットが逃げ出さないか確認してみましょう。

2-2. 温度と湿度を保つ道具
爬虫類にとって快適な温度(25~35℃)と湿度(50~80%)をキープするために、こんな道具を用意しましょう。
小型ヒーター:
USB式のヒーター(20W)は、モバイルバッテリーで8時間動きます。

保温バッグ:
断熱素材のバッグにケージを入れて、温度をキープします。

ミストボトル:
100mlのスプレーで、湿度をこまめに調整します。

温湿度計:
デジタル式の小型(精度±1℃)で、環境を常にチェックしましょう。

2-3. 避難バッグの中身
爬虫類専用の避難バッグを用意しましょう。これらを入れておきます。

●5日分の餌(乾燥コオロギ、冷凍マウス、野菜ペースト)。

●飲用水(500ml×2本)と給水ボトル。

●予備の床材(新聞紙やペーパータオル)。

●応急キット(消毒液、ガーゼ、ピンセット)。

●ペットの健康記録(獣医師の連絡先、ワクチン履歴)。

バッグは軽く(5kg以下)、肩にかけられるタイプが便利です。

2-4. 避難ルートのチェック
自治体のハザードマップを見て、ペット同伴OKの避難所を調べておきましょう。たとえば、横浜市では一部の避難所が爬虫類を受け入れてくれます。家族でルートを歩いてみて、移動時間を確認してみましょう。ケージの揺れを減らすため、平坦な道を選ぶと良いですね。洪水リスクが高い地域なら、高台へのルートを優先するようにしましょう。

2-5. 家族で役割を分ける
家族で誰が何をするか決めておくとよいです。たとえば、1人がケージを運び、1人が温湿度計をチェックします。子供には「湿度計の数字を教えて」と簡単な役割を与えます。役割を紙に書いて避難バッグに入れておくと安心です。

ケージを安全に運ぶコツ

ケージを安全に運ぶコツをご紹介します。

3-1. ケージの準備と運び方
移動前に、ケージの中の装飾(岩や枝)を外して軽くします。ガラスケージは重くて割れやすいので、プラスチック製の仮ケージに移すのがおすすめです。ケージをタオルで包み、衝撃吸収材(バブルラップ)で固定します。ヘビは狭い空間が好きなので、小さいキャリーにタオルを敷くと落ち着きますよ。

3-2. 移動中の温度キープ
移動中は、保温バッグやカイロで温度を保ちます。車で移動するなら、ケージを後部座席に固定し、エアコンの風を直接当てないようにします。徒歩で避難するなら、ケージをリュックに入れて体温で暖めるとよいでしょう。湿度を保つため、2時間ごとにミストボトルで軽くスプレーします。

3-3. ストレスを減らす工夫
爬虫類は揺れや騒音に弱いので、ケージを暗い布で覆って光と音を遮りましょう。イグアナは光で興奮しやすいので、遮光カバーが特に有効です。移動中は静かに運び、子供には「ケージを揺らさないでね」と伝えてください。避難所に着いたら、ケージを静かな場所に置いて、落ち着くまで触らないように。

3-4. 避難所でのケージ設置
避難所では、ペットエリア(屋外テントや体育館の隅)を確認します。ケージを直射日光や風から守り、床に断熱マットを敷きます。東京都の避難所では、爬虫類用のスペースが限られるので、事前に自治体に相談をしてみましょう。電源がある場合、ポータブルヒーターをつなぎ、25~30℃を保ちましょう。

災害時の温度と湿度を保つ方法

避難中や避難所での温度・湿度管理は、爬虫類の命を守るために欠かせません。以下の方法で対応してください。

4-1. 停電時の温度キープ
停電時は、モバイルバッテリーでヒーターを動かすとよいでしょう。カイロや保温ボトルをケージ底に敷いて温度をキープするようにします。ボールパイソンは28~32℃が必要なので、カイロをタオルで包んで設置します。湿度は、ミストボトルでケージ内にスプレーして50~70%を保つようにしましょう。

4-2. 避難所での環境調整
もし避難所でエアコンがない場合、ポータブルファンや遮光シートで温度を調整します。
カメの水槽は、500mlのボトルで水を交換し、水質を保つようにします。レオパードヤモリの場合、湿度60%以上が必要なので、保湿シートを使うと良いですね。

4-3. 長期間の避難対策
1週間以上の避難に備え、床材や餌を追加しておくとよいでしょう。仮住まい(親戚宅など)では、コンセント式ヒーターで25~35℃をキープするようにします。洪水後の水質管理では、携帯浄水器を用意しておくと役立ちます。避難所で電源が限られるなら、ソーラーチャージャーが便利です。

早わかり表:爬虫類の避難ポイント

項目ポイントおすすめグッズ注意点
ケージ強化耐震性と携帯性を確保プラスチックケージ、ロック蓋脱走防止テスト
温度管理25~35℃をキープUSBヒーター、カイロ15分ごとチェック
湿度管理50~80%を維持ミストボトル、保湿シート1日3回スプレー
移動ストレスと振動を減らす保温バッグ、遮光カバー静かに運ぶ
避難所静かな場所に設置断熱マット、温湿度計電源を自治体に相談

まとめ:爬虫類を災害から守る準備をはじめよう

災害時でも爬虫類ペットを守る為には、温度と湿度をしっかり管理し、ケージを安全に運ぶことが重要になってきます。事前にケージを強化しておき、道具を揃え、家族で役割を決めておきましょう。以下のポイントを参考に、さっそく今日から準備を始めてみてくださいね。

ケージの準備:
耐震性と携帯性を確認しておく。

温度と湿度を管理:
ヒーターやスプレーで快適な環境を作れるようにしておく。

移動の準備:
ケージの運びやすさとストレス軽減策を事前に確認しておく。

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