
大切なペットを家族の一員として飼っている方にとって、災害が起きたときに「一緒に逃げられるか」はとても心配なことですよね。避難所に行けば大丈夫と思っていても、実はペットと一緒に過ごせる場所はかなり限られています。この記事では、ペット同伴避難の厳しい現実をお伝えしながら、近所で本当に頼れる場所の見つけ方を詳しくご案内していきます。さらに、避難所以外でもペットを守るための日常の備えや、実際に役立つ防災グッズもまとめてご紹介します。
ペットと一緒に避難できる場所が少ない理由を知っておく
1-1 避難所には「同行避難」と「同伴避難」の大きな違いがある
多くの避難所は「ペットを連れて避難所まで来ること」は認めていますが、「建物の中で一緒に過ごすこと」までは許可していないのが実情です。そのため、屋外の係留スペースや駐車場、自分の車の中で過ごさなければならないケースが実はほとんどなんです。夏の猛暑や冬の厳しい寒さ、突然の雨の中でペットが体調を崩してしまうことも多く、実際に過去の災害ではそうした事例が数多く報告されています。
1-2 他の避難者への配慮がどうしても必要
避難所には小さなお子さんや高齢者、アレルギーをお持ちの方、犬や猫が苦手な方も一緒に避難してきます。吠え声や匂い、毛の飛散などへの配慮が求められるため、運営側も完全な同伴を許可しにくい状況にあります。こうした背景があるからこそ、私たち飼い主が「自分たちで解決策を見つける」姿勢が大切なのです。

1-3 スペースの問題も大きい
通常の避難所は人間用に設計されているため、ペット専用のスペースを確保するのは非常に難しいです。体育館の片隅に簡易的なケージを置く程度が限界で、数十頭のペットが一度に来たときに対応しきれないのが現実です。だからこそ、事前に「ペットと一緒にいられる場所」を複数確保しておくことが重要になります。

近所でペットと一緒に避難できる場所を見つける具体的な方法
2-1 まずはお住まいの市区町村の公式情報をチェックする
市区町村のホームページには「ペット同伴可能な避難所一覧」や「防災マップ」が掲載されています。検索のコツは「〇〇市 ペット避難所」「〇〇区 ペット同伴」で調べるとよいです。多くの自治体でPDFファイルがダウンロードできるようになっていますので、印刷して冷蔵庫にでも貼っておくと安心です。また、最近はスマートフォンで見られるインタラクティブマップを公開している自治体も増えてきています。
2-2 電話で直接確認するのが一番確実
ホームページの情報は更新が遅れている場合があります。実際に電話をかけて「ペットと一緒に建物内で過ごせるスペースはありますか?」「大型犬でも大丈夫ですか?」「最近変更はありますか?」と聞いてみましょう。担当者の方がとても丁寧に教えてくださいますし、「実は近隣の公民館も使えるようになりました」といった最新情報を教えてもらえることもあります。
2-3 動物病院やペットサロン、公園なども候補に入れる
かかりつけの動物病院に「災害時はどうなりますか?」と聞いておくと、「うちは受け入れ可能です」「近隣の病院と連携しています」と答えてくれるところが増えています。また、ペット同伴OKの公民館や寺院、地域の公園の管理棟など、民間施設が自主的に受け入れを表明しているケースも多くあります。こうした場所は公的避難所よりも柔軟に対応してくれることが多いです。
2-4 ペット仲間や近所の方との情報交換が意外と役立つ
同じ地域でペットを飼っている方と日頃から交流しておくと、いざというときに「うちの近所はこの公園が使えるらしい」「あの動物病院は受け入れてくれるって聞いた」といった貴重な情報が得られます。地域のドッグランやペットサークルに参加している方は、ぜひ防災の話題も共有してみましょう。
2-5 実際に歩いてルートを確認しておくのがおすすめ
候補地が決まったら、昼間と夜間、両方の時間帯で実際に歩いてみましょう。ペットをキャリーバッグに入れて歩くと、意外と段差や坂道が大変だと気づくことがあります。街灯の少ない道や、車通りの多い道は避けるなど、複数のルートを確保しておくと安心です。また、家族で役割分担を決めておくことも大切です。例えば「私がペットを抱えて歩く」「あなたが荷物を持つ」など、シミュレーションしておくと本番でも慌てません。

避難所以外でペットを守るための日常の準備
3-1 自宅で過ごす「在宅避難」も選択肢に入れる
自宅が安全な状態であれば、無理に避難所に行かなくても大丈夫です。家具の転倒防止金具を取り付けたり、窓に飛散防止フィルムを貼ったり、簡易的な耐震補強をしておくと安心です。ペットにとっても慣れた自宅のほうがストレスが少なく、体調を崩しにくいというメリットがあります。
3-2 最低でも7日分のフードと水を準備する
人間用の備蓄は3日分が目安ですが、ペットは7日分が推奨されています。水は体重1kgあたり1日50mlが目安ですので、体重5kgの犬なら1日250ml、7日間で約2リットル必要です。フードは普段食べ慣れているものをローリングストックで準備し、賞味期限を必ずチェックするようにしましょう。

3-3 ペットの健康管理とストレス対策も忘れずに
ワクチン接種証明書やお薬手帳、診察券のコピーを防水袋に入れておきましょう。マイクロチップの登録情報も最新にしておくと、万が一離れ離れになっても再会できる可能性が高まります。また、キャリーやクレートに慣れておく練習はとても重要です。普段からキャリーの中でおやつをあげたり、静かに過ごす時間を少しずつ増やしてあげましょう。
3-4 避難後の生活をイメージした準備を
避難所ではトイレの回数が増えたり、いつもと違うフードしか食べられなかったりします。普段から色々な種類のフードに慣れさせておくと安心です。また、ペットシーツや消臭剤、ゴミ袋も多めに準備しておきましょう。避難生活が長引いたときの臭いや衛生面のトラブルを防げます。
おすすめグッズ早わかり表
おすすめグッズの早わかり表になります。参考にしてみてくださいね。
| 用途 | 商品名 | 価格目安 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| 総合防災セット | アイリスオーヤマ ペット防災セット | 約9,000円 | フード・水・トイレ・救急用品など15点がリュックにまとまり、防災士監修で信頼度抜群 |
| キャリーバッグ | リッチェル キャンピングキャリーダブルドア | 約6,000〜8,000円 | 前後両方から出入りでき、通気性抜群。頑丈で避難時も安心 |
| 折りたたみケージ | アイリスオーヤマ 折りたたみソフトケージ | 約5,000円 | 軽量・コンパクト、メッシュで通気性良し。避難所でも場所を取らない |
| 非常食 | ヒルズ サイエンス・ダイエット 犬用非常食セット(5年保存) | 約3,000円 | 開けるだけで食べられる、栄養バランス完璧の長期保存食 |
| トイレシート | ユニ・チャーム デオシート 強力吸収タイプ | 約2,000円 | 厚手で漏れず臭いも強力ブロック。避難生活の衛生を守る |
| 給水ボトル | リッチェル ウォーターノズル | 約1,500円 | キャリーに取り付け可能、こぼれにくい自動給水器 |
| 救急セット | ペット用ファーストエイドキット | 約3,500円 | 消毒液・包帯・ピンセットなどペットサイズで揃った本格救急セット |
| 折りたたみトイレ | アイリスオーヤマ 折りたたみペットトイレ | 約4,000円 | シートをセットすればどこでも即トイレ完成、超コンパクト |
| 防寒・防暑対策 | ペット用ホットカーペット(電池式) | 約4,800円 | 停電時でも使える充電・電池式、温度調整できて安心 |
| IDタグ・迷子札 | 刻印無料ペット用ネームタグ | 約1,000円 | 名前・電話番号を入れて首輪に常時装着、迷子防止に必須 |
| 携帯用浄水器 | ペット用ストロー型浄水器 | 約2,500円 | 川や雨水も飲めるようにしてくれる、超軽量で緊急時に活躍 |
| 簡易リード&ハーネス | ラロック フォーディH型ハーネス | 約3,800円 | しっかりホールドで逃げにくい、興奮時も安心の災害救助仕様 |
避難行動の流れを家族で共有しておく
5-1 避難指示が出たときの行動手順を決めておく
「避難指示が出たら、まずペットをキャリーに入れる」「次に防災リュックを持つ」「玄関で靴を履いて家の鍵をかける」といった細かい手順を家族でしっかり共有しておくと、万が一の時でも慌てずに動けます。実際に声を出しながら練習しておくと、本番で体が自然に動きます。
5-2 車での避難も視野に入れる
車をお持ちの方は、車内をペット用の避難スペースとして活用する方法もあります。後部座席にケージを固定し、窓に遮光ネットを貼っておくと簡易的な避難場所になります。ガソリンは常に半分以上入れておき、長時間エアコンを使えるようにしておきましょう。

5-3 近所の方との助け合いも大切
普段から近所の方と挨拶を交わしておくと、災害時に「ペットがいるので一緒に避難させてください」と声をかけやすくなります。地域のつながりが、いざというときに大きな力になります。
まとめ:今日から始められる小さな準備が、明日を変えます
ペットと一緒に避難できる場所は確かに少ないですが、事前に調べておくことで「ここなら大丈夫」と胸を張って言える場所をいくつか確保できます。まずはお住まいの市区町村のホームページを開いて、ペット同伴可能な避難所を3か所書き出してみましょう。そして、キャリーバッグに7日分のフードと水、トイレシートを入れて、玄関に置いておくだけでも全然違います。「もしも」のとき、大切な家族とペットを絶対に守りたい。その想いを形にするために、今日から少しずつでも準備を始めていってみましょう。


