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「もし明日大地震が来たら…妊娠中・子犬子猫がいる我が家はどうなる?」命を守る完全対策マニュアル

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大切な家族である犬や猫が、ちょうど災害時に発情期だったり、お腹に赤ちゃんがいたり、小さな子犬・子猫がいたりすると、「どうやって守ればいいの?」と不安になる方も多いはずです。本記事では、こうした特別な時期にあるペットと一緒に安全に避難するための準備や、日ごろからできることなどをわかりやすく伝えしていきます。

特別な時期のペットはなぜ災害に弱いのか

発情期・妊娠中・子育て中のペットは、いつもと体の状態が大きく違います。そのため、災害が起きたときに普段と同じようには動けなかったり、体調を崩しやすくなったりします。

1-1 発情期は心も体も不安定
メス犬は出血が2~3週間続き、免疫力が下がります。オス犬はフェロモンを強く感じて興奮し、普段はおとなしい子でもリードを引きちぎるほど暴れることがあります。猫はオスもメスも夜通し鳴き続け、ストレスで食事が取れなくなる子も。。避難所でこの状態が続くと、周囲とのトラブルだけでなく、ペット自身が極度の疲労で倒れてしまうこともあります。

1-2 妊娠中の母体は想像以上にデリケート
犬の妊娠期間は約63日、猫は約65日と短いですが、後半になると急にお腹が重くなります。階段の上り下りだけで息が上がるようになり、避難時の長時間歩行は母体にも胎児にも大きな負担です。さらに、ストレスホルモンが大量に出ると子宮収縮が起こり、早産や流産のリスクが跳ね上がります。実際に東日本大震災のとき、避難中に流産してしまった母犬の話を獣医師さんから何度も伺いました。

1-3 子犬・子猫は「数時間」が命取りになる
生後2週間くらいまでは自分で体温調節がほとんどできません。室温が25℃以下になると低体温症になり、30℃を超えると熱中症になります。母乳が途切れると血糖値が急降下し、意識を失ってしまいます。避難所でエアコンが止まると、たった数時間で全滅してしまうケースも実際にあったそうです。

災害が来る前に必ずやっておきたい準備

「今すぐ避難」となったときに慌てないために、事前の準備が一番大切です。特別な時期のペットがいるご家庭は、いつも以上に細かく準備しておきましょう。

2-1 獣医師さんと「災害時専用カルテ」を作っておく
妊娠が判明したら、出産予定日・現在の体重・必要な薬・かかりやすい病気などを一枚の紙にまとめてもらいます。避難先で別の獣医さんに診てもらうとき、これがあるだけで診断が格段に早くなります。

2-2 「ペット同伴避難所リスト」を家族で共有
市区町村の公式サイトだけでなく、近隣市のリストも印刷してファイルに入れておきましょう。「車中泊OK」「ペット用ケージ貸出あり」「24時間電気使える」などの条件で◎△×をつけておくと、いざというとき迷いません。

2-3 備蓄は「7日分」ではなく「14日分」を目指す。
最近の災害では1週間以上避難所生活が続いた例がほとんどです。特に妊娠・授乳期用のフードは普段の1.5~2倍必要になるため、多めに準備しましょう。水も1日1頭あたり50~100ml×日数×頭数で計算します。

2-4 避難バッグは「母体用」「子用」「普段用」の3つに分ける
母体用バッグには高栄養フード・腹部サポートベルト・母乳パッド、子用バッグには保温シート・子犬子猫用ミルク・哺乳瓶を入れておくと、家族で分担して持ち運べます。

2-5 保険証・鑑札・狂犬病注射済票は防水ケースに
写真付きの身分証明書と一緒にジッパー付き袋に入れ、避難バッグの外ポケットに入れておきます。迷子になったとき、これが命綱にもなります。

2-6 車に「ペット避難キット」を常備
長時間の渋滞に備えて、車トランクに折りたたみケージ・水5L・フード3日分・簡易トイレを入れておくと、車中泊になったときも安心です。

2-7 マイクロチップの情報を最新に
連絡先が変わったら必ず登録変更をしましょう。避難中に首輪が外れても、保護されたときにすぐ連絡が来るようにしておきましょう。

準備をしておかないと、こんな恐ろしいことが起こる

「まだ大丈夫だろう」と思っていると、いざというときに取り返しのつかないことにもなります。実際に起きた事例をもとに、どんなリスクがあるかお伝えします。

3-1 発情期の脱走は「数分で遠くまで」
興奮状態の犬は普段の3倍以上の力が出ると言われています。2016年の熊本地震では、発情期の柴犬がリードを噛みちぎって逃げ、2km先で保護された事例がありました。

3-2 避難中の車内で早産・流産
長時間の渋滞で車内が暑くなり、母犬がパンティング(ハァハァ呼吸)を始めた途端に陣痛が始まったケースが複数報告されています。

3-3 子犬子猫の「低体温連鎖」
母犬がストレスで母乳が出なくなり、子犬たちが低体温で次々に亡くなる…という悲しい連鎖が実際にありました。

日ごろからできる「防災が当たり前」の暮らし方

防災は特別な日のことではなく、毎日の積み重ねです。少しずつ習慣にすれば、いざというときも自然に体が動きます。

4-1 毎月9日は「ペット防災デー」に
家族で決めた日に、キャリーに入れて5分散歩→車に乗せる→知らない場所で降ろす、を練習します。

4-2 体重測定を毎週ルーティンに
100均のデジタルスケールで十分です。妊娠中は週1回、子犬子猫は1日1回測ってグラフにすると、わずかな変化にすぐ気づけます。

4-3 冷蔵庫に「ペット避難マニュアル」を貼る
避難場所3候補・役割分担表・かかりつけ病院の24時間連絡先・最寄りの夜間動物病院などをA4一枚にまとめて貼っておくと、頭が真っ白になったときも冷静に対応できます。

犬と猫、それぞれに合った防災対策

犬と猫では性格も体のつくりも違うので、対策も少し変えると効果的です。それぞれの特性に合わせたポイントをご紹介します。

5-1 犬に特化した対策
・妊娠後期は階段を上らせない(スロープを用意)
・発情期のオスはハーネス+首輪の二重装備
・子犬は母犬の匂いのついた毛布で包むと落ち着く

5-2 猫に特化した対策
・キャリーの中に使い慣れたトイレシートを小さく切って入れる
・発情期のスプレー対策にキャリー全体をビニール袋で包む
・子猫は母猫と離さずまとめてネット付きキャリーで運ぶ

おすすめ防災グッズ

信頼できるメーカーの商品の中から、特別な時期に本当に助かるものを選びました。

アイリスオーヤマ「ペット用防災セット 33点」
公式で販売中のペット専用避難バッグ+中身33点セット。リュックタイプもあり。
ロイヤルカナン「マザー&ベビーキャット」/「スターター ムース マザー&ベビードッグ」
妊娠・授乳期+生後1~4ヶ月子用。ドライもウェットも両方実在。
ユニ・チャーム「デオクリーン 純水99% 厚手ウェットティッシュ」
無香料・アルコールフリーで発情期の汚れ拭きに最適。
ヒルズ「プリスクリプション・ダイエット a/d 缶 156g」
獣医師推奨の回復期ケア食。食欲ゼロでもシリンジで与えられる高カロリー缶。
ペティオ「ポータブルケージ ダブルドア」
折りたたみ式で車載・避難所に最適。実際に防災ランキング上位常連。
カインズ「超吸収厚型ペットシーツ ワイド」
カインズ店舗・オンラインで常に在庫あり。子犬の大量おしっこも1枚でOKの吸水力。
アイリスオーヤマ「ペットキャリー 折りたたみ」
上から入れられるハードキャリーで、妊娠後期の母犬・母猫も楽々収容。
ロイヤルカナン「ベビードッグミルク 400g」
母乳が出ないときの完全代替ミルク。溶かすだけで子犬子猫両用。

停電・断水が長引いたときの追加で欲しいもの

最近の災害では1週間以上電気が来ないことも珍しくありません。そんなときに本当に助かるアイテムを追加でご紹介します。

・ペット用簡易トイレセット(ペットシーツ+凝固剤)
・ソーラー充電モバイルバッテリー(10,000mAh以上)
・カセットコンロ+ペット用湯煎できるアルミトレイ
・ペット用保冷剤(長時間タイプ)
・折りたたみ式給水器(5Lタンク付き)

避難生活が2週間以上続いたときの心構えと対策

最近は復旧に1ヶ月かかる地域も出てきました。長引く避難生活で特に気をつけたいことをまとめてみました。

8-1 母乳が出にくくなったときの対処法
ストレスで母乳が減ったら、すぐに代用ミルクを与えてあげましょう。ヒルズa/d缶を水で薄めてシリンジで飲ませると、母体も子も栄養が取れます。

8-2 衛生管理が命
毎日ウェットティッシュで体を拭き、ペットシーツはこまめに交換しましょう。発情期の臭いや子犬の便がたまると感染症の原因にもなります。

8-3 精神的なケアも忘れずに
長引くと飼い主さんもペットも精神的に疲れます。キャリーのすぐそばで一緒に過ごす時間を増やし、声をかけたり撫でたりしてあげましょう。フェロモンディフューザー(フェリウェイやアダプティル)があると、落ち着きを取り戻しやすくなります。

8-4 最後の切り札「手作り代用ミルク」
どうしてもミルクが手に入らないときは、温めた牛乳(無糖)1カップ+生クリーム大さじ1+卵黄1個を混ぜたものを緊急用としましょう。あくまで1~2日つなぎですが、これが生死を分けることもあります。

帰宅後のケアも忘れずに

災害が収まっても、ペットのストレスは残ります。自宅に戻ったら必ずやってほしいことをお伝えします。

9-1 すぐに獣医さんへ
見た目に元気でも、内臓やホルモンバランスが乱れていることが多いです。血液検査とエコー検査を必ず受けさせましょう。

9-2 2週間は安静に
子犬子猫がいた場合は特に、来客を控え、静かな環境を保ちます。母乳量が戻るまでは代用ミルクを併用し、体重を毎日チェックしましょう。

早わかり表:状況別チェックリスト

状況別のチェックリストになります。参考にしてみましょう。

時期絶対必要なものあると安心なもの特に注意したいこと
発情期(犬)二重リード、ウェットティッシュ、消臭スプレー興奮抑制フェロモン剤(アダプティルなど)脱走・興奮・臭いトラブル
発情期(猫)消臭剤、キャリー用ビニールカバー夜鳴き対策耳栓(飼い主用)スプレー行為と夜鳴き
妊娠中(犬)高栄養フード、腹部サポートベルト車用スロープ、陣痛時のタオル大量早産・流産、階段移動
妊娠中(猫)大きめキャリー、巣作り用毛布使い捨てトイレトレイ隠れたい欲求、移動時のストレス
子犬・子猫がいる保温シート、代用ミルク、哺乳瓶体重計、湯たんぽ、母乳量チェックノート低体温症、母乳不足、脱水
全時期共通14日分フード・水、薬、鑑札コピーソーラー充電器、簡易トイレセット連絡先最新化、マイクロチップ登録

まとめ:今日から始められる、小さな一歩が大きな安心につながる

発情期の興奮も、妊娠中のデリケートな体も、生まれたばかりの子たちの小さな命も――
それが私たちにとって、かけがえのない毎日の風景です。災害はいつやってくるかわかりませんが、準備は「今日から」始められます。まずはこの3つだけ、さっそくやってみましょう。
・キャリーに慣れさせておく
・ペットと一緒に行ける避難場所を3つ決めておく
・14日分のフードと水を揃えておく

たったこれだけで、いざというときの安心感が全然違います。あなたとペットが、どんなときもずっと一緒にいられますように。

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