
地震や台風などの災害は、いつ起こるかわかりません。そんなとき、ペットのエサをしっかり準備しておけば、安心して乗り越えられますよね。
この記事では、災害時でもペットが元気でいられるように、エサのストック方法を、わかりやすくご紹介していきます。長期保存のコツや、ペットにぴったりのエサの選び方を一緒にチェックしましょう!
なぜペットのエサストックが必要なの?
災害が起きたら、ペットのエサをすぐに手に入れるのは難しいかもしれません。スーパーやペットショップが閉まったり、配送が止まったりすることも。。そこで、エサをストックしておく事が大事になるんです。災害時の状況やストックのメリットを見てみましょう。
お店が閉まる可能性:
地震や洪水で、近くのお店が使えなくなる可能性が高い。
ペットの健康を守れる:
災害のストレスで食欲が落ちても、ストックした栄養たっぷりのエサで元気をキープ出来る。
衛生を保てる:
保存しやすいエサなら、避難所や自宅でも清潔に管理できる。
複数のペットを飼ってる場合:
犬や猫を何匹も飼っていると、エサの量もたくさん必要だが手に入らない。
エサを事前に準備しておけば、ペットも飼い主の皆様も安心して過ごせます。

災害用エサの選び方:ペットに合うフードを見つけよう
災害用のエサは、保存がきくこと、栄養がしっかりしていること、持ち運びやすいことが大切です。犬、猫、ウサギ、鳥など、ペットの種類によっても選び方が変わります。どんなポイントを押さえればいいか、具体的にご説明します。
2.1 保存がきくエサの種類
ドライフード:
水気が少なくて(10%以下)、常温で1~2年もつので、災害時にぴったりです。密封容器でさらに長持ちします。
フリーズドライフード:
すごく軽くて、2~5年保存OKです。水をかけるだけで食べられるから、持ち運びも楽ちんです。
缶詰やレトルト:
3~5年もつけど、ちょっと重いです。開けた後の管理に気をつけましょう。
栄養サプリ:
エサだけじゃ足りない栄養を補うサプリ。消化や免疫をサポートしてくれます。
2.2 ペットの種類に合わせた選び方
犬:
活動量が多いワンちゃんには、カロリー高めのドライフードがおすすめです。1kgの体重で1日30~50gを目安に。
猫:
タンパク質が大事な猫ちゃんには、栄養バランスのいいフードがいいです。1kgで15~20g。猫砂も一緒に準備しましょう。
ウサギやハムスター:
繊維たっぷりのペレットや干し草がいいです。1匹で20~50gくらいがベスト。
鳥:
シードやペレットがいいです。1羽で5~15g。軽いからストックしやすいです。

2.3 栄養と安全性をチェック
バランスのいい栄養:
タンパク質やビタミンがちゃんと入った「総合栄養食」を選びます。パッケージに「AAFCO基準」って書いてあるのが目安です。
アレルギーに気をつける:
アレルギーのあるペットには、獣医師がすすめるフードを(例:ロイヤルカナンの低アレルゲン)選びます。
添加物を避ける:
保存料や香料が少ないフードなら、長期保存でも安心です。
2.4 買うときのコツ
賞味期限をチェック:
買うときは、2年以上もつものを選びます。
小分けが便利:
100gや500gの小パックなら、開けた後のムダが少ないです。
長期保存のコツ:エサを新鮮にキープ!
災害用のエサは、1~2年、時にはそれ以上もつように保存したいですよね。新鮮さを保つための方法を、わかりやすくご紹介します。
3.1 保存に適した環境づくり
涼しい場所:
直射日光や暑さ(25℃以上)はNGです。15~20℃の涼しい場所(例:クローゼットや押し入れ)がベストです。
湿気をブロック:
除湿剤やシリカゲルを入れて、カビを防ぎます。
虫をシャットアウト:
アリやゴキブリが入らないよう、しっかり密閉できる容器を使います。
3.2 保存容器の選び方
真空パック:
空気を抜いて酸化を防ぎます。
密閉容器:
プラスチックやステンレスの容器で、100g~1kgずつ小分けにします。持ち運びも簡単です。
防災バッグにまとめる:
エサを防災バッグに入れて、すぐ持ち出せるように準備します。
3.3 どれくらいストックするの?
3~7日分:
できれば余裕をもって7日分をストックします。例:10kgの犬で350g、4kgの猫で120g。
多頭飼いの場合:
ペットの数×日数で計算します。犬2匹(10kg、5kg)なら、7日で3,150gくらい。
定期的に見直し:
3か月ごとに賞味期限をチェックします。古いエサは普段使いして、新しいのを補充しましょう。
3.4 清潔に保つ
匂い対策:
エサの匂いを抑える消臭剤を一緒に置いて、快適にします。
開けた後の管理:
開封したエサは1か月以内に使って、残りは密閉容器でキープします。

エサストックが活躍するシーン
エサをストックしておけば、災害のいろんな場面で役立ちます。どんなときに役立つか、具体的に見てみましょう。
4.1 自宅で待機するとき
お店が閉まっても安心:
停電や断水で買い物に行けなくても、ストックがあれば安心です。
長期間の待機:
1週間以上家にいる場合も、栄養をしっかりキープできます。
4.2 避難所に移動するとき
持ち運びラクラク:
小分けパックのエサを防災バッグに入れます。フリーズドライなら軽くて便利です。
清潔に保つ:
猫のトイレや消臭剤を一緒に持っていけば清潔に保てます。
4.3 一時的に避難するとき
車で過ごす:
車中泊のとき、密閉容器のエサでサッと給餌できます。
近所に預ける:
ペットを預けるとき、ストックを渡して栄養面をキープできます。
4.4 災害が落ち着いたあと
ペットの元気回復:
ストレスで食欲が落ちたペットに、ストックした栄養サプリでサポートできます。
ストックを補充:
使った分をすぐ買い足しておけば、次の災害に備えれます。
注意点:エサストックを上手に準備するために
エサストックをバッチリ準備するためのポイントを、以下にまとめました。
5.1 ペットの健康を考える
特別な食事:
アレルギーや病気のあるペットには、獣医師がOKしたフードをストックします。
食欲の変化:
災害で食べなくなるかもしれません。そんなときの為に好きな味のフードやサプリを少し用意します。
獣医師に相談:
エサを決める前に健康をチェックをします。
5.2 ストックの管理方法
期限をチェック:
買うときに賞味期限が2年以上あるか確認します。
古いものから使う:
普段の食事で古いエサは使い、新しいのを補充します。
リストで管理:
ストックの量や期限をノートに書いて、家族で共有します。
5.3 保管の工夫
安全な場所:
ペットや子供が触れない高い場所に置きます。防犯カメラで監視しても安心ですね。
防災バッグとセット:
エサを防災バッグにまとめて、緊急時にすぐ持ち出せるようにします。
匂いを抑える:
匂いがある場合は消臭剤を置いて匂い対策をします。
5.4 家族で協力
役割を決める:
誰がストックしたエサの管理や給餌をするか、家族で話し合います。
みんなで知っておく:
ストックの場所や量を家族全員で把握しておきます。
練習してみる:
エサの準備や給餌を家族でシミュレーションしておきます。

エサストック以外の準備も合わせて
エサストックをさらに活かすために、こんな準備も一緒に進めてみましょう。
6.1 水の準備
必要な量:
犬は1kgで1日50ml、猫は30ml。7日分をペットボトルでストックします。
保存のコツ:
浄水キットやボトルを防災バッグに入れます。
6.2 給餌の環境準備
食器を用意:
折りたたみボウルで、場所を取らずに給餌します。
清潔面:
消臭剤や消毒スプレーを準備して給餌エリアをきれいにします。
6.3 ペットの健康
ケアサプリでサポート:
災害時の栄養不足をカバーするサプリを用意します。
健康メモ:
食欲や体重をメモしておき、獣医師に相談出来るようにしておきます。
6.4 移動の準備
キャリーを常備:
軽くて丈夫なキャリーを自宅に置いておきます。
ペットのタクシー:
緊急時の移動に備えてペット用タクシーを事前登録しておくとよいです。

早わかり表:ペット用エサストックの準備ガイド
ペットの種類 | おすすめエサ | 保存のコツ | 使う場面 | 気をつけること |
---|---|---|---|---|
犬 | ドライフード、缶詰 | 真空パック、涼しい場所 | 自宅、避難所 | アレルギー、期限 |
猫 | ドライフード、サプリ | 除湿剤、密閉容器 | 車中泊、預かり | 猫砂、衛生 |
ウサギ・鳥 | ペレット、シード | 害虫対策、小分け | 一時避難、復旧 | 食欲、量 |
まとめ:エサストックの準備を始めよう!
ペットのエサストックは、災害時にペットの健康を守る大事な準備です。保存がきくエサを賢く選んで、しっかり管理すれば、どんなときも安心でいられます。さっそく以下のステップからはじめてみましょう。

・ドライフードやフリーズドライを3~7日分ストックする。
・真空パックや密閉容器で、涼しくて乾燥した場所に保管する。
・ペットの種類や体調に合ったエサとサプリを準備する。
・防災バッグにストックしたエサ、水、消臭剤をまとめて、すぐ持ち出せるようにする。
・家族でストックの管理や給餌の役割を分担しておく。