
日本は地震や台風が起こりやすい国のため、ペットの非常食を準備しておくのは飼い主さんにとって大事な役目です。東日本大震災や能登半島地震では、物流がストップしてペットフードが手に入らず、災害時はフードが手に入りにくいから、保存がきいて栄養たっぷりの非常食を用意しておくと安心です。
この記事では、非常食として人気のドライフードとウェットフードに絞って、保存性や栄養の違い、選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。ペットフード安全法や獣医師のアドバイスを元に、しっかりした情報をまとめました。
災害が来てもペットしっかり守れるよう準備していきましょう!
ペットの非常食が欠かせない理由
災害が起きると、ペットフードが手に入りにくくなることが多く、
非常食の準備がペットの命を守るカギになります。
1.1 災害ではペットフードが足りなくなる
東日本大震災のとき、物流が止まって被災地ではペットフードがほとんど手に入らず、
栄養が足りなくなったペットがたくさんいました。避難所では人間のご飯が優先で、
ペットフードはなかなか配られないのが実情なんです。。
人とペットの災害対策ガイドラインでは、5~7日分のフードを用意しておくよう勧めていますが、災害が長引くとそれだけじゃ足りないことも。保存がきく非常食を用意しておけば、ペットのご飯の心配が減りますよ。
1.2 非常食に必要なポイント
ペットの非常食には、こんな条件が求められます。
長く保存できる:開けずに1~2年以上持つ、開けた後も品質が落ちにくい。
栄養がしっかり:ペットの健康をキープできる栄養がバランスよく入ってる。
持ち運びやすい:避難バッグに入れられて、軽くて扱いやすい。
食べてくれる:災害でストレスがあっても、ペットが喜んで食べる。
ドライフードとウェットフードは、こういう条件をそれぞれの良さでカバーするから、
うまく選ぶのが大事になってきます。
1.3 犬と猫のご飯の違い
犬は雑食で、炭水化物やタンパク質、脂肪をバランスよく食べます。
猫は肉食で、タンパク質やタウリン(お肉や魚に多い)をたくさん必要とします。
災害時の非常食は、犬と猫の体に合うものを選んで、消化もスムーズなものがいいですね。
ペットフード安全法では、栄養バランスの基準がちゃんと決まっていて、非常食を選ぶときの目安にもなりますよ。

ドライフード:長く持つ頼もしい非常食
ドライフードは、保存のしやすさと持ち運びやすさが特徴で、
災害時のメインになる非常食です。
2.1 ドライフードのいいところ
ドライフードは水分が10%以下で、菌が育ちにくいから、開けずに1~2年保存できます。
窒素を詰めたパックや真空パックなら、もっと長く品質をキープ。軽くてコンパクトだから、
避難バッグにピッタリで、1kgあれば中型犬(10kg)の5~7日分のご飯に。
栄養バランスのいいドライフードは、タンパク質や炭水化物、ビタミンがしっかり入っていて、災害時の健康を支えます。歯の汚れを防ぐ効果もあるから、お口のケアにも役立ちますよ。
2.2 ドライフードの選び方
栄養バランスをチェック:「総合栄養食」と書かれたものを選び、AAFCO(アメリカの基準)の栄養基準をクリアした製品を選ぶといいです。タンパク質は犬で18~26%、猫で26~30%が目安ですね。
保存性を確認:賞味期限が1年以上先のものを選んで、酸化を防ぐ成分(ローズマリー抽出物とか)が入った製品がおすすめ。窒素パックは長持ちします。
粒のサイズ:小型犬や猫には小さい粒(5~8mm)、大型犬には中~大きい粒(10~15mm)を選んで、食べやすく。
味の好み:災害で食欲が落ちることもあるから、チキンやお魚の風味を選ぶといいです。
事前に試して、ペットが好きな味をチェックしてくださいね。
2.3 備蓄と使い方のコツ
どれくらい用意:中型犬で1日200g、小型猫で50gを目安に、7~14日分(犬:1.4~2.8kg、猫:350~700g)をストックします。普段食べながら新しいのを補充して、いつも新鮮なものを準備しましょう。
保存の方法:日光や湿気を避けて、15~25℃の涼しい場所で。密閉容器に入れると酸化を防げますよ。
あげ方:災害時は水が貴重だから、そのままあげてOK。食欲が落ちたら、少し水でふやかして食べやすくしましょう。
気をつけること:便秘や尿路結石を防ぐために、水をちゃんと飲ませましょう。開けたら1か月以内に食べてくださいね。

ウェットフード:美味しくて水分も補える非常食
ウェットフードは、ペットが喜ぶ美味しさと水分補給のサポートが特徴で、
災害時のサブの非常食として活躍します。
3.1 ウェットフードのいいところ
ウェットフードは水分が70~80%で、災害時の水不足をカバーしてくれます。
とても美味しいため食欲が落ちたペットも食べてくれることが多いんです。
缶詰やレトルトパウチは、開けずに2~3年保存できて、加熱殺菌で菌の心配も少ないです。
栄養バランスのいいウェットフードは、タンパク質やタウリンがたっぷりで、猫の体に特に合います。ただ、ちょっと重いから、避難バッグに入れる量は考えないといけないです。
3.2 ウェットフードの選び方
栄養バランスをチェック:「総合栄養食」の表示を確認して、AAFCO基準をクリアしたものを選びましょう。タンパク質は犬で8~12%、猫で10~14%(水分を除いた値)が目安です。
添加物に注意:防腐剤や人工の香料は避けて、ビタミンEみたいな自然な成分の製品を。添加物が少ないものが安心です。
パッケージの種類:缶詰は長持ちだけど重いです。レトルトパウチは軽くて開けやすいから、避難バッグにはパウチがおすすめです。
味の好み:お魚やお肉の風味が強くて、ペーストや細かいフレークのものは食べやすいです。
事前に試して、ペットの好みを確認してくださいね。
3.3 備蓄と使い方のコツ
どれくらい用意:中型犬で1日400~600g(缶2~3個)、小型猫で100~150g(パウチ1~2個)を目安に、3~7日分をストックしましょう。ドライフードと一緒なら、コストと重さを抑えられますよ。
保存の方法:日光を避けて、10~30℃で保管しましょう。缶のサビやパウチの破れを定期的にチェックしたほうがいいです。開けた後は冷蔵で、24時間以内に食べましょう。
あげ方:人肌(35~40℃)に温めると、もっと美味しく感じるけど、災害時は常温でOK。清潔な容器に移してあげてくださいね。
気をつけること:カロリーが高めで太りやすいから、量をちゃんと守りましょうて。歯の汚れも気になるから、口腔ケアを忘れずに。

保存性と栄養の違いをチェック
ドライフードとウェットフードは、保存のしやすさや栄養でそれぞれ特徴があります。
どんな違いがあるか、表で確認してください。
項目 | ドライフード | ウェットフード |
---|---|---|
保存できる期間(開ける前) | 1~2年(窒素パックならもっと) | 2~3年(缶やレトルト) |
保存できる期間(開けた後) | 1か月(密閉容器で酸化をブロック) | 24時間(冷蔵が必要) |
栄養のバランス | タンパク質18~30%、脂肪8~15%、栄養バッチリ | タンパク質8~14%、タウリン豊富 |
水の量 | 10%以下、別で水が必要 | 70~80%、水を補える |
美味しさ | そこそこ~美味しい、風味でアップ | めっちゃ美味しい、食欲落ちてもOK |
持ち運びやすさ | 軽くて避難バッグに最適 | ちょっと重い、少なめが現実的 |
お値段 | 1kgで1000~3000円、お財布にやさしい | 100gで150~400円、ちょっと高め |
ドライフードは長く持つし持ち運びやすいから、災害のメインに。
ウェットフードは美味しくて水を補えるから、サブとして使うとバッチリです!
ペットにピッタリの非常食を選ぶコツ
非常食を選ぶときは、ペットの体や災害の状況、
飼い主さんの環境を考えるのが大事です。
5.1 ペットの体の状態
年齢:子犬や子猫にはタンパク質たっぷりのドライフード、シニアの犬や猫には消化しやすいウェットフードがおすすめです。
病気:腎臓病の子はリンやナトリウムが少ないフード、アレルギーの子は単一のタンパク質(チキンだけとか)を選びましょう。
食欲:ご飯を食べなくなる子には、美味しさバッチリのウェットフードを用意するといいでしょう。
5.2 災害の種類
短い避難(1~3日):避難バッグにレトルトパウチのウェットフードを。軽くてすぐ食べられます。
長い避難(1週間以上):ドライフードをメインにストック。保存と持ち運びがラクです。
家での避難:ドライフードとウェットフードを両方使って、水分と美味しさをキープするようにしましょう。
5.3 飼い主さんの環境
収納スペース:狭いお家なら、コンパクトなドライフードを多めにするといいです。
お財布:ドライフードは安めで、ウェットフードは美味しさアップのサブに。
移動の方法:車なら缶詰もOKだけど、歩きならドライフードを優先しましょう。

非常食の準備と管理をしっかり
非常食をちゃんと準備して管理するには、計画がとっても大事。
こんなポイントを押さえてくださいね。
6.1 準備の計画
どれくらいストック:中型犬でドライフード2kg+ウェットフード1kg(7~10日分)、
小型猫でドライフード500g+ウェットフード300g(7~10日分)を目安にしましょう。
古くならないように:賞味期限が6か月以上先のフードを買って、普段食べながら新しいのを補充しましょう。
いろんな味:チキン、お魚、ビーフとか、いろんな風味を用意して、ペットの好みに合わせるといいですよ。
6.2 保存とチェック
保管の場所:15~25℃の涼しい場所で、湿気や日光を避けましょう。缶のサビやパウチの破れを必ずチェック。
避難バッグ:3日分のドライフード(犬600g、猫150g)とウェットフード(犬200g、猫100g)をジップロックで小分けしましょう。
定期的な確認:3か月に1回、賞味期限やパッケージの状態を見てくださいね。
6.3 災害時のあげ方
ご飯の時間:いつもの時間(朝7時、夕6時とか)に合わせて、ストレスを減らすといいです。
水の準備:ドライフードなら、ボトル水を犬で1日500ml、猫で100ml用意しましょう。
清潔に:開けたウェットフードはキレイな容器に移して、菌を防いでくださいね。

非常食の準備チェックリスト
バッチリ準備するために、このチェックリストを使ってくださいね。
フードを選ぶ:
総合栄養食のドライフードとウェットフードを買ったか(賞味期限1年以上)。
ペットの年齢や病気で合うものを確認したか。
いろんな味を試して、ペットが好きなのをチェックしたか。
ストックと管理:
7~14日分のフードを用意したか(ドライフードメイン、ウェットフードサブ)。
涼しい場所で保管、3か月に1回チェックしているか。
避難バッグに3日分のフードを小分けしたか。
災害時の対応:
いつものご飯時間に少しずつあげているか。
お腹を壊したり食べなかったら、獣医師さんに相談したか。

まとめ:ペットの非常食で安心をゲット
ペットの非常食は、災害時のペットの元気を守るためにとても大事なものです。
ドライフードは長持ちして持ち運びやすいから、避難のメインに。
ウェットフードは美味しくて水分を補えるから、食欲が落ちたときに大活躍します。
栄養バランスのいいフードを選んで、ペットの体や災害の状況に合わせてストックしてくださいね。さっそく、こんなことから始めてみましょう!
栄養バッチリのドライフード(2kg)とウェットフード(1kg)を買う。
避難バッグに3日分のフードを小分けして、涼しい場所で保管しておく。
3か月に1回、賞味期限やペットの好みを確認する。
災害はいつ来るかわからないけど、準備は今からできます。
ペットの笑顔と安心を守るために、今日からスタートしてくださいね!

