
犬や猫と同様に、大切なうさぎの健康を守るには、災害時の避難準備はとっても大事ですが、
うさぎって体が繊細で環境の変化に敏感だから、しっかり備えておかないと心配ですよね。
この記事では、うさぎの安全を確保するための災害避難対策を、事前準備、避難時の移動、
避難先でのケアの3つのポイントから丁寧にご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね!
うさぎの災害避難が大事な理由とその課題
うさぎって、小さくて神経質だから、災害時のストレスや環境の変化が体に大きな影響を与えるんです。環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」では、ペットと一緒に避難することが推奨されていますが、うさぎには特有の扱いが必要になるので、しっかりとした準備が必要になります。
1.1 うさぎの特徴と災害時のリスク
うさぎは体温調節が苦手で、暑さや寒さに弱いんです。それに、消化器系がデリケートで、
食事の変化やストレスで下痢や腸閉塞を起こすことも。。
災害時には、こんなリスクが考えられます。
物資の不足:ペットショップが閉まったり、配送が止まったりして、うさぎ専用の牧草やペレットが手に入りにくくなる。
避難所の環境:騒音や温度変化がストレスになって、食欲が落ちたり体調を崩したりする。
移動の負担:キャリーが合わなかったり、揺れが強かったりすると、うさぎの体にダメージがかかる。
1.2 事前準備が必要なワケ
災害はいつ来るかわからないから、準備不足だと慌てちゃいますが、
過去の災害では、ペットの準備が足りなくて避難をためらったり、うさぎを置いて行かざるを
得なかったケースもあったみたいです。うさぎの健康を守るには、事前にしっかり計画して、
必要なものを揃えておくことが大切です。

事前準備:うさぎの健康を守るための備え
災害に備えるには、うさぎの生活に必要なものを準備して、
避難計画を立てておくのが大事です。
以下のポイントをチェックして、準備を進めましょう!
2.1 7日分の食料と水を用意する
うさぎの主食である牧草とペレットは、7日分以上ストックしておくと安心です。
目安はこんな感じです。
牧草:体重1kgあたり1日50~100g。体重2kgのうさぎなら、
7日で700g(100g×7日)必要。
ペレット:体重1kgあたり1日10~20g。2kgなら140g(20g×7日)。
水:体重1kgあたり1日100~150ml。2kgなら1L(150ml×7日)。
これらは密閉容器にしまって、湿気や虫から守りましょう。
賞味期限は3ヶ月ごとにチェックして、期限が近いものは普段使いして
新しいものに交換してくださいね。フリーズドライの野菜(ニンジンやブロッコリー)を少し用意しておくと、食欲が落ちたときのサブとして役立ちますよ。
2.2 避難用キャリーを準備
うさぎを安全に移動させるには、ピッタリのキャリーが必要です。
選ぶポイントはこちらです。
サイズ:うさぎが立ったり向きを変えたりできる広さ(幅30cm以上、奥行き40cm以上)。
通気性:側面に通気孔があって、透明やメッシュ素材だと外が見えて安心です。
安全性:ハードタイプ(プラスチック製)が揺れや衝撃に強く、ロック付きで落下防止します。おすすめは「リッチェル キャンピングキャリー(Sサイズ)」。軽くて洗いやすく、
避難時に持ち運びやすいんです。キャリーの中には、滑り止めマットや吸収シートを敷いて、
牧草を少し入れてあげると、うさぎが落ち着きますよ。
2.3 健康管理と書類の準備
うさぎの健康状態を把握して、必要な書類を整えておきましょう。
健康診断:年に1回、獣医師に診てもらい、消化器や歯の状態をチェックする。
マイクロチップ:マイクロチップを入れて、飼い主情報を最新にキープする。
書類:ワクチン証明書、健康記録、うさぎの写真を防水ポーチにまとめて、避難バッグに常備する。

避難時の移動:うさぎのストレスを減らすコツ
災害時の移動は、うさぎにとって大きなストレスになります。
安全で快適に避難するためのポイントをご紹介しますね。
3.1 キャリーでの移動の注意点
移動中は、うさぎの体調と安全をしっかり守りましょう。
温度管理:夏は保冷剤(タオルで包む)、冬はカイロをキャリーの外に置いて、
25℃前後をキープする。
振動を抑える:キャリーを毛布で包むと、揺れや騒音が和らぎます。
車移動なら、キャリーをシートベルトで固定する。
給水:長時間移動する場合は、キャリーに付けられる給水ボトル(マルカン ウォーターボトルなど)を用意する。移動前に、短時間のキャリー練習をしておくと、うさぎが慣れて安心ですよ。
3.2 避難経路と避難所の確認
事前に避難経路とペットOKな避難所をチェックしておきましょう。
避難所情報:自治体の防災マップやウェブサイトで、ペット同伴可能な避難所をリストアップする。
経路の確認:車や徒歩でのルートを複数考えて、橋やトンネルなど危険な場所を避ける。
近隣のつながり:近所のうさぎ飼い主やペットコミュニティと情報交換して、緊急時の協力体制を作っておく。Xの投稿などでは、ペット同伴避難所の情報がシェアされてるので、最新情報をキャッチしてみてくださいね。
3.3 緊急時の代替プラン
避難所が使えない場合に備えて、代替プランも考えておきましょう。
親戚や友人の家:ペットを受け入れてくれる場所を事前に相談しておく。
ペットホテル:災害時も営業可能な施設をリサーチしておく。
車中避難:車での避難を想定し、キャリーや水、フードを車に常備しておく。

避難先でのケア:うさぎの健康を維持
避難先では、うさぎのストレスを減らし、快適な環境を整えることが大切です。
以下のポイントを参考にしてみてくださいね。
4.1 快適な生活環境の確保
避難所や一時避難先では、うさぎの生活スペースを工夫しましょう。
ケージの設置:折りたたみ式ケージ(例:マルカン ラビットケージ)を使い、
静かな場所に置く。ケージ内には、牧草入れやトイレを設置する。
温度と湿度の管理:25℃前後、湿度50~60%を目安に。
ポータブル扇風機や保冷剤で調整する。
ストレス軽減:ケージを毛布で部分的に覆い、外部の刺激を減らす。
うさぎが隠れられるハウスを入れる。
4.2 食事と健康管理
避難先でも、普段の食事を維持することが重要です。
食事の継続:ストックした牧草とペレットを同じ量で与え、急な変更は避ける。
食欲が落ちたら、獣医師に相談する。
水分補給:清潔な水を常に提供。給水ボトルが壊れた場合に備え、ボウルも用意する。
健康観察:便の状態、食欲、行動を毎日チェックする。異常(便が小さい、食欲不振)が3日続く場合は、動物救護所や獣医師に連絡する。
4.3 衛生管理とマナー
避難所では、他の避難者への配慮も大切です。
トイレ管理:吸収シートをこまめに交換し、匂いを抑える。ゴミは指定の場所に捨てる。
清潔保持:ケージやキャリーを週1回は洗い、消毒スプレーで清潔にする。
ルール遵守:避難所のペットルール(エリア指定など)を確認し、守る。

うさぎの避難準備の具体例
5.1 実践例
自宅での準備:
牧草700g、ペレット140g、水1Lを密閉容器にストックしておく。
3ヶ月ごとに賞味期限をチェックする。
健康記録とマイクロチップ情報を防水ポーチにまとめ、避難バッグにいれておく。
避難バッグの中身:
小分けした牧草とペレット7日分、給水ボトル、吸収シート、フリーズドライ野菜をいれておく。保冷剤、カイロ、折りたたみケージも同梱する。
多頭飼いの場合:
うさぎ2匹(各2kg)の場合、牧草1.4kg、ペレット280gを真空パックで小分けしておく。
各うさぎ専用のキャリーを用意し、個別の健康記録を管理する。

うさぎの避難対策比較表
対策 | 効果 | 適した場面 | 注意点 |
---|---|---|---|
食料ストック | 栄養維持、物資不足対応 | 自宅、避難所 | 賞味期限の管理 |
適切なキャリー | 安全な移動、ストレス軽減 | 避難時 | サイズと通気性の確認 |
健康管理 | 体調維持、早期対応 | 避難前後 | 獣医師との連携 |
この表を参考に、うさぎのニーズに合った対策を選んでみてくださいね。
うさぎの避難準備チェックリスト
災害時のうさぎの避難準備をスムーズにするためのチェックリストをご用意しました。
準備の参考にしてみてくださいね!
物資の準備:
7日分の牧草(例:2kgうさぎで700g)、ペレット(140g)、水(1L)を確保したか。
密閉容器にストックし、賞味期限を3ヶ月ごとに確認したか。
フリーズドライ野菜を補助食として少量用意したか。
移動の準備:
適切なサイズのキャリー(リッチェルなど)を用意し、滑り止めマットを敷いたか。
保冷剤、カイロ、給水ボトルを準備したか。
キャリー練習を短時間で行ったか。
避難先の確認:
ペット同伴可能な避難所を自治体で確認したか。
代替プラン(親戚、ペットホテル、車中避難)を検討したか。
まとめ:うさぎの7日間避難準備で安心を確保
うさぎの災害避難対策を整えることで、7日間の避難生活でも大切なうさぎの健康を守れます。牧草やペレットのストック、適切なキャリー、避難先での環境整備を準備すれば、災害時も安心ですね。まずは以下のステップから始めてみましょう!
物資を揃える:7日分の牧草、ペレット、水を密閉容器にストックし、定期的に点検する。
キャリーを準備:リッチェルのキャリーなどにマットを敷き、給水ボトルをセットする。
計画をチェック:避難所や代替プランを確認し、うさぎの健康管理を継続する。
今から準備を始めて、災害時でもうさぎと安心して過ごせるように備えましょう!
