
仕事や買い物で外出中に突然災害が起きると、電車が止まったり道路が混雑したりして、すぐに家に帰れなくなる「帰宅困難」になることがあります。そんなとき、家でお留守番している大切なペットは、いろいろな危険にさらされる可能性があります。例えば、数日帰れないとご飯や水がなくなって、お腹が空いたり脱水症状になったりします。また、大きな揺れや停電で驚いてパニックになり、ストレスでご飯を食べなくなったり、下痢や嘔吐を起こしたりすることもあります。さらに、怖がって窓やドアから逃げ出したり、家が壊れて外に出て行方不明になったりするケースもあります。倒れた家具の下敷きになったり、割れたガラスでケガをする恐れもあります。こうしたことを少しでも防ぐために、日ごろからの準備がとても大事です。ペットも大切な家族の一員なので、災害のときも一緒に守れるように、今から対策を始めましょう。
この記事では、帰宅困難になったときにペットがどんなリスクにさらされるか、なぜ事前の準備が必要か、普段からできる対策、おすすめの防災グッズなどを、わかりやすく紹介していきます。
帰宅困難時にペットが直面する主なリスク
外出中に大地震などの災害が発生すると、飼い主がすぐに帰宅できない場合、ペットは一人ぼっちでさまざまな危険にさらされる事になります。これらのリスクを事前に知っておくことで、対策がしやすくなります。以下に主なリスクをまとめます。
1-1 食料と水の不足による健康被害
普段のフードがすぐに尽きて栄養失調になったり、水が飲めずに脱水症状を起こしたりします。特に子犬・子猫、高齢ペット、持病のあるペットは症状が急激に悪化しやすいです。また、毎日必要な薬が飲めなくなると、命に関わることもあります。
1-2 ストレスと行動異常の発生
飼い主の長期間の不在や地震の揺れで強い不安を感じ、パニックになったり、食欲がなくなったりします。ストレスから過度に鳴いたり、自分を傷つけるような異常行動を起こすこともあります。
1-3 脱走後の二次的な危険
パニックで家から逃げ出してしまうと、交通事故に遭ったり、迷子になって戻れなくなったりします。また、温度変化で熱中症・低体温症になったりします。これらのリスクを減らすために、フード・水・薬のストック、脱走防止対策、首輪やマイクロチップの装着などの準備をしておきましょう。

災害前に準備しておくべき理由
帰宅困難になる状況は突然やってきます。災害が起きた後にグッズを探す余裕はありません。事前の準備がペットの命を直接守り、飼い主さんの心の負担も軽くします。以下に、準備しておくべき理由をまとめてみました。
2-1 ペットが一人でも生き延びられる仕組みづくり
ペットが数日間一人でも生き延びられる仕組みを整えておきましょう。
自動給餌器・給水器:
タイマーやアプリでエサと水を自動で供給でき、栄養不足や脱水を防げます。
GPS付き位置情報追跡デバイス:
首輪に付けておくと、脱走してもスマホで場所がすぐにわかり、早く見つけられます。
ペット情報カード:
エサの種類、持病、連絡先などを書いて財布やバッグにいつも入れておくと、飼い主さんが倒れた場合でも、救助者がペットの存在を知って対応しやすくなります。
2-2 飼い主としての責任と心の安心
飼い主としての責任:
ペットを家族の一員として迎えているなら、災害時に置き去りにならないよう守るのは当然の責任です。準備不足だと、ペットが鳴き続けたり脱走したりして近所に迷惑がかかり、トラブルになる可能性もあります。事前に準備しておけば、そうした問題を防げます。

毎日の心の安心:
自動給餌器やGPSなどのグッズは、災害時だけでなく普段の留守番にも使えます。仕事中や外出中も「ペットは大丈夫」と安心できます。
ペットと再会できる確率が上がる:
しっかり準備しておけば、災害が起きたときもパニックにならず冷静に対応できます。結果として、ペットと早く再会できる可能性がぐっと高まります。過去の地震などの災害でも、準備していた人とそうでない人で、ペットの生存率や再会率に大きな差が出ています。
2-3 災害後の暮らしをラクにするために
ペットの健康維持:
災害直後にエサや水がしっかり確保できていれば、ペットの体調が大きく崩れずに、日常への回復が早くなります。その結果、獣医さんに通う回数や治療費も減らせます。

生活再建に集中できる:
ペットの体調が安定していれば、飼い主さんは自分の仕事や家の片付けなど、人間側の生活再建にしっかり力を注げます。家族みんなのストレスも少なくなり、心に余裕が持てます。
家族での共有と訓練:
家族みんなで「ペットはどう守るか」を事前に話し合っておくと、災害時に誰かが早く帰宅できた場合でも、すぐに適切な対応ができます。また、定期的に避難訓練などをしてみると、ペットの実際の反応がわかるようになります。

日頃から実践したい対策習慣
災害対策は、普段の生活に取り入れてこそ効果を発揮します。無理なく続けられる習慣を身につけましょう。以下に、日常でできることをまとめてみました。
3-1 しつけと安心できる環境づくり
基本のしつけ:
「お座り」「待て」「来て」などの命令をしっかり覚えさせましょう。おやつを使って楽しく訓練すると良いでしょう。災害時の混乱でも、飼い主さんの声でペットを落ち着かせられます。
キャリーバッグやケージに慣れさせる:
おやつを入れて楽しい場所にし、毎日短時間入ってもらうようにします。避難時や留守番時のストレスが大きく減ります。
マイクロチップの装着:
獣医さんで簡単に付けられます。迷子になったときの身元確認が早くなります。登録情報をいつも最新にしておきましょう。
3-2 おうちの安全対策
自動給餌器の日常使い:
バッテリー対応のものを選び、普段から使っておくと停電時も安心です。アプリで外出先から確認できるタイプも便利ですよ。
自動循環式水飲み器:
水がいつもきれいなので、ペットがたくさん飲んでくれます。フィルターは定期的に交換しましょう。
フードと水のストック:
最低1週間分を専用容器に保管し、賞味期限をチェックしながら古いものから使います(回転ストック)。防湿容器がおすすめです。

脱走防止対策:
窓にネット、ドアに補助ロック、サッシの隙間を塞ぐなど、家から逃げられないようにします。
家具・棚の固定:
転倒防止ベルトや耐震マットを使って、地震で家具が倒れてペットがケガをしないようにしましょう。
3-3 近所づきあいと日々の体調管理
近所や友人に鍵を預ける:
信頼できる人に合鍵を預け、緊急時にペットの世話を頼めるようにしておきます。連絡方法も複数決めておきましょう。
ペット情報カードの作成:
名前、種類、持病、連絡先を書いたカードを複数作り、ラミネートして財布やバッグ、玄関に置きます。
毎日の健康チェック:
体重、飲水量、うんち・おしっこの様子を日課で観察します。ちょっとした変化に早く気づけます。
散歩と運動:
毎日のお散歩や室内遊びで体力をつけ、ストレスに強い体と免疫力を育てましょう。
トイレの複数設置:
普段のトイレ以外に予備を別の場所に置き、長期間留守にしても対応できるようにします。消臭シートも多めにストックしておきましょう。

*これらの習慣を少しずつ取り入れるだけで、帰宅困難になったときのペットの安全面がぐっと高くなるはずです。
おすすめの置き去り防止グッズ
以下にカテゴリ別に、使いやすく人気の高いものをわかりやすく紹介します。
4-1 位置追跡関連グッズ
(ペットが迷子になったときにすぐ位置がわかるアイテム)
Tractive GPSドッグトラッカー:
リアルタイムでペットの位置を追跡できます。防水・軽量で、小型犬や猫にもぴったりです。アプリで設定した範囲から出ると通知が来ます。バッテリー交換も簡単です。
FindmyTagペット用GPS:
月額料金がかからない高精度タイプです。軽量の首輪対応でバッテリーが長持ちします。毎日つけていてもペットに負担が少ないのが魅力です。
4-2 迷子札と身元確認グッズ
(見つけてくれた人がすぐに飼い主に連絡できるアイテム)
にくQR迷子札:
QRコードをスマホで読み取ると、飼い主に位置情報が届きます。電池不要で丈夫、個人情報が直接見えないのでプライバシーも守られます。
ステンレス製名入れ迷子札(きざみ屋など):
名前と電話番号をレーザーで刻印します。錆びにくく軽量なので、長年使えてペットの動きを邪魔しません。
4-3 給餌と給水関連グッズ
(留守番中や万一の置き去り時もエサと水を自動で供給できるアイテム)
カリカリマシーンSP自動給餌器:
スマホアプリで遠隔操作できます。バッテリー内蔵で停電時も安心です。録音機能付きモデルなら、自分の声を再生してペットを安心させられます。
PETLIBRO自動給餌器:
大容量タンクで多頭飼いにも対応します。AC電源と電池の2方式で、フードが詰まりにくい設計が優れています。
ピュアクリスタル自動水飲み器:
循環フィルターで水をいつも清潔に保ちます。静音設計でペットがたくさん水を飲みやすく、夜間も音が気になりません。
プラスアクア自動水飲み器:
静音・多重フィルター搭載で敏感なペットにも優しい作りです。大容量なので水の交換頻度が少なく、手間が省けます。

早わかり表:おすすめグッズの比較
ペットのに合ったグッズ選びの参考にしてみてください。
| カテゴリ | 商品名 | 主な特徴 | 対象ペット | 価格帯目安 | おすすめの理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 位置追跡 | Tractive GPSドッグトラッカー | リアルタイム追跡、防水、アプリ通知 | 犬・猫 | 本体6,000~10,000円(+月額サブスク) | 脱走時の迅速発見に優れる |
| 位置追跡 | FindmyTagペット用GPS | 月額不要、高精度、首輪対応 | 犬・猫 | 3,000~6,000円 | コストパフォーマンスが高い |
| 迷子札 | にくQR | QRコード位置通知、電池不要 | 犬・猫 | 1,000~2,000円 | 発見者からの連絡がスムーズ |
| 迷子札 | ステンレス製名入れ迷子札(きざみ屋など) | 刻印耐久性高 | 犬・猫 | 1,000~3,000円 | 長期間使用可能 |
| 自動給餌器 | カリカリマシーンSP | アプリ連動、バッテリー内蔵 | 犬・猫 | 15,000~20,000円 | 遠隔調整が便利 |
| 自動給餌器 | PETLIBRO自動給餌器 | 大容量、2WAY給電 | 犬・猫 | 8,000~15,000円 | 多頭飼いや停電時に強い |
| 自動水飲み器 | ピュアクリスタル | 自動循環、フィルター清潔 | 犬・猫 | 3,000~6,000円 | 新鮮な水を常に供給 |
| 自動水飲み器 | プラスアクア | 超静音、三重ろ過 | 犬・猫 | 4,000~8,000円 | 飲水を促進 |
まとめ:帰宅困難時にペットを守るために
外出中に大きな災害が起きて家に帰れなくなったとき、ペットを守るための準備は飼い主の大切な責任です。これまで紹介したように、
位置追跡グッズ(GPSなど)
自動給餌器や給水器
迷子札
などの便利なアイテムを活用してみましょう。
また、日頃からのしつけ、自宅の安全対策、近所や家族とのつながり作りもとても重要です。災害はいつ起こるかわかりませんが、事前にしっかり準備しておけば、ペットが危険にさらされるリスクを大きく減らす事ができます。
まずはできることから一つずつ始めてみましょう。


