災害時の津波対策：自宅でできる総合的な準備術

日本は地震や台風による津波のリスクが高い国であり、今後も、南海トラフ巨大地震や気候変動による台風の強まりが予想され、さらには津波による被害が心配されています。津波は一瞬で家や命を奪う危険があり、ペットと人の安全を守るための事前準備が欠かせません。
この記事では、ペットと人両方に役立つ、津波対策として自宅でできる総合的な準備術をわかりやすくご紹介していきます。

津波対策の大切さ：なぜ総合的な準備が必要なのか

津波は、地震や台風による海水の急激な動きで起こり、すぐに大きな被害を引き起こす危険性があります。公表された南海トラフ巨大地震の被害想定では、最悪の場合、死者29万人以上、経済被害270兆円を超えるとされています。そのときに、避難が遅れたり物資が不足したりすると多くの人間やペットの命に関わってきます。ウェブ上の声では、「津波で避難所にペットを連れていけなかった」「水没で物資が使えなくなった」といった意見が多く、事前に準備しておくことの大切さがわかります。自宅でできる総合的な準備とは、避難計画から物資の防水管理、連絡網の構築などをカバーしておくことで、ペットと人の命と安全を守る為の重要な事になります。

自宅でできる総合的な津波対策：10の準備術

2.1 高台へ避難する計画を立てよう

津波が起きたら、すぐに高台や避難所に逃げることが命を守る鍵になります。ペットと人向けの避難計画の立て方をご紹介します。

準備するもの
ハザードマップ：自治体のウェブサイトで入手します。
ペット用キャリー：軽くて水に強いものがいいです。
避難用リュック：人の飲料水や書類を入れます。

計画の立て方
・自治体のハザードマップで自宅近くの高台や避難所を確認します。
・一番近いルートを家族で歩いて、かかる時間をチェックします（例：徒歩10分以内の高台）。
・持参するキャリーにペットを慣れさせます。
・避難バッグに飲料水（1人1日3リットル、ペットは体重1kgあたり50ml）、非常食、救急用品を用意します。

ポイント：
避難ルートは2～3個用意し、夜や雨の日も想定するといいです。移動時間を考えておきましょう。ハザードマップは紙とデジタル両方で保存し、家族全員で共有しておきます。

2.2 防水バッグで物資を守ろう

津波の水害から大切な物資を守るため、防水バッグを準備します。

準備するもの
防水バッグ（10～30リットル）：しっかり閉まるものがいいです。
ジップ袋：書類や小物をさらに守るために用意します。
防水テープ：バッグの隙間を塞ぐのに使用します。

準備方法
・飲料水（7日分）、ペットフード、救急用品、身分証明書やペットの健康記録を防水バッグに入れます。
・ジップ袋で小物を分けて、濡れやすい書類を二重に保護します。
・バッグを2階や高い棚に置き、水没を防ぎます。

ポイント：
ペットフードは小分けパックが便利です。人間用には缶詰やレトルト食品を選び、賞味期限を定期的に確認しましょう。

2.3 簡易浮き具を作ろう

津波で水に浸かった場合に備えて、浮き具を用意します。

準備するもの
空のペットボトル（2リットル×4本）：しっかり蓋を閉めれる事を確認します。
ロープ：固定用に使います。
発泡スチロール：浮力強化用に使います。

作り方
ペットボトル4本をロープで束ね、リュックやペットのハーネスに付けます。発泡スチロールを加えると浮力がアップします。浮き具を避難バッグの外側に固定し、すぐに使えるようにしておきます。

ポイント：
軽くて扱いやすい材料を選びましょう。ペットボトルは洗って清潔に保管します。

お得な工夫①：浮き具に反射テープを貼る
ペットボトルに反射テープを貼ると、夜でも見つけやすくなり、救助の時に役立ちます。ネット上の声では、「津波で暗い中、目印がなくて困った」といった意見がありました。

2.4 避難用ハーネスを準備しよう

ペットを安全に移動させるためにハーネスを準備します。

準備するもの
ペット用ハーネス：サイズに合った丈夫なものがいいです。
予備ロープ：緊急時の固定用に使用します。
カラビナ：リュックに固定する際に使います。

準備方法
・ペットのサイズに合ったハーネスを選び、装着の練習をしておきます。
・ハーネスをリュックにカラビナで付けて、両手を空けれるようにしておきます。
・ハーネスに小さな名札（ペットの名前、連絡先）を付けておきます。

2.5 避難キットを整えよう

必要な物をコンパクトにまとめた避難キットを準備しておきます。

準備するもの
防水バッグ：飲料水、フード、救急用品を入れます。
懐中電灯：水に強いタイプがいいです。
ホイッスル：救助要請用に使います。

準備方法
・飲料水（1人1日3リットル、ペットは体重1kgあたり50ml）、フードを7日分用意します。
・救急用品（絆創膏、消毒液）、ペットの薬をジップ袋に入れておきます。
・懐中電灯やホイッスルをバッグの外ポケットに入れます。

ポイント：
リュックは背負い両手が使えるようにしておきます。

2.6 避難訓練をやってみよう

避難訓練を定期的に行っておきます。

準備するもの

タイマー：避難時間を計ります。
おやつ：ペットのキャリー慣れに使います。
ハザードマップ：ルート確認用に使います。

訓練方法：
・ハザードマップで確認したルートを家族で歩いてみます。
・ペットにキャリーやハーネスが慣れるようにしておきます。
・家族の役割を決めておきます。

ポイント：
子どもや高齢者も参加して、誰が何を担当するか明確にします。訓練は楽しみながら行うと続けやすいです。

2.7 簡易シェルターを用意しよう

水害から身を守る簡易シェルターを準備します。

準備するもの
折り畳みテント：水に強いものを選びます。
防水シート：地面を保護に使います。
毛布：ペットのストレス軽減用に使います。

設置方法：
自宅の2階や高い場所にテントを設置します。シートで地面を覆い、ペットと人が快適に過ごせるスペースを作ります。毛布やペットのお気に入りのおもちゃを置きます。

ポイント：
テントは折り畳み式で収納しやすく、設置が簡単なものを選びましょう。

2.8 緊急連絡網を作ろう

近隣やペット仲間との連絡網を構築しておきます。

準備するもの
連絡リスト：LINEや電話番号を記載しておきます。
防水シート：リストを印刷して保護します。
予備の筆記具：メモ用に使います。

作り方
・近隣住民やペット仲間と連絡先を交換します。
・避難時の安否確認ルールを決めておきます。
・リストを防水シートに印刷し避難バッグに入れます。

ポイント：
年に1回、リストを更新しましょう。停電時も使えるように紙のリストを用意するといいです。

2.9 健康管理キットを準備しよう

ペットと人の健康を守る為のキットを用意します。

準備するもの
防水ケース：救急用品、ペットの薬、健康記録を保管します。
消毒液：衛生管理用に使います。
体温計：ペットと人用に使います。

準備方法
・救急用品（絆創膏、ガーゼ）、ペットの薬をケースに収納します。
・ペットのワクチン履歴や健康状態をメモしていれておきます。
・人間用の常備薬（頭痛薬など）も含めます。

ポイント：
賞味期限をチェックし、3か月に1回更新しましょう。

工夫：健康キットを防水ラミネートで守る
健康記録や連絡先を防水ラミネートで加工すると、水害時でも安心です。ネット上の声では、「津波で書類が濡れて使えなかった」といった意見があり、防水加工が役立ちます。

2.10 避難マニュアルを作ろう

避難手順をまとめたマニュアルを作成します。

準備するもの
防水ノート：手順を記載します。
ペン：防水インクのものがいいです。
ラミネートシート：マニュアル保護用に使います。

作り方
・避難ルート、持ち物、連絡先をリスト化します。
・ペットのストレス管理（毛布やおやつ）方法を記載しておきます。
・家族で共有し、年に1回見直します。

ポイント：
シンプルで誰でも読める内容にします。ラミネート加工で水から守りましょう。

津波が起きた時の行動

3.1 ペットの安全を守る

行動：
津波警報が出たら、ペットをキャリーに入れて高台へ移動します。ハーネスで固定し、パニックを防ぎます。

観察：
避難後、脱水症状（元気がない、吐く）をチェックし、獣医師に相談します。ペットの様子をこまめに確認します。

ポイント：
お気に入りのおもちゃや毛布で落ち着かせるといいです。

3.2 人の安全を守る

行動：
ハザードマップを見て、高台や避難所へ移動します。リュックを背負い両手を空けておきます。

観察：
脱水症状（頭痛、めまい）に気をつけこまめに水を飲みます。

ポイント：
避難中は周囲の状況を冷静に確認し安全を優先します。

災害リスクと津波対策のポイント

4.1 地震
気象庁によると、南海トラフ巨大地震のリスクが続くと予想されています。津波は最大30m超になるとも言われています。

準備：
ハザードマップで高台を確認し、避難キットを常備します。

活用：
避難訓練で素早い移動を習慣化します。

ポイント：
地震発生後、すぐに津波警報を確認し、行動開始できるようにしておきます。

4.2 台風
台風シーズンは洪水や津波のリスクが増えます。

準備：
防水バッグやシェルターを準備しておきます。

活用：
連絡網で最新情報を共有し、避難のタイミングを逃さないようにします。

ポイント：
台風接近前に物資を高い場所に移動します。

津波対策：早わかり表

津波対策の早わかり表になります。参考にしてみてくださいね。

まとめ：津波対策を今から始めよう

津波は突然やってくるので、あっという間に人やペットの命を危険にさらす状況になります。
早速以下の項目を参考に津波対策の準備を始めてみましょう。

避難計画を立てる：ハザードマップで高台を確認する。
物資を防水で守る：防水バッグや浮き具を用意する。
訓練と連絡網を：避難訓練と連絡網を整えておく。
健康と手順を管理：健康キットとマニュアルを作っておく。